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コロナ禍でのAA ~2021年1月21日 寄稿~
「技術発展の成果を利用すれば、AAメンバーはコンピューターを使って、国を横断しあるいは世界を一周して、仲間のアルコホーリックたちと分かち合うオンライン・ミーティングに参加する事ができる」
「モデム方式であっても、対面方式であっても、AAメンバーは力と単純さを旨として心の言葉を話しているのである。」
-ビッグブック (30)頁 『再版にあたって』より抜粋-
毎日連日のコロナ報道で精神的な疲弊を感じているが、私は飲まずに過ごせています。
それは勿論、通院している病院の信頼できる主治医・スタッフの医療的なサポートもあっての事ですが、やはり自分が信頼し心を委ねる事が出来るAAの仲間との関係抜きには考えられません。
私がホームグループにしているグループは3月以来、会場を使ってのミーティングは開かれてません。
しかし、コロナ流行以前に構築していたメンバーとのグループチャットを利用して「テレビ電話アプリ」を使ってのミーティングは休止する事なく毎週開かれています。
そして、そのオンラインMには私たちが住む熊本以外のAAメンバーにも参加いただいています。
勿論、アプリを使うまではスマホもPCも文字でメッセージをやり取りする事が精一杯のツールでした。
まさか自分が「テレビ電話」で誰かと話す時代が来るとは夢にも思っていませんでした。
私は生来PCを扱うのが好きだったので、ネット環境でのミーティングに抵抗なかったのですが、やはり仲間の中には「リアルに会えるミーティングに比べたら希薄に感じる」「電話でミーティングは邪道、ミーティングは自分の足で通うモノ」と抵抗ある人が多かったのも事実です。
そんな中、「会場でのミーティングがリスクを伴うモノならば、休止してオンライン化すべき」と仲間と話し合ってオンラインMを始めたものの、何か心にモヤモヤが残っていました。。
年末の12月、毎週のオンラインMの仲間から「我々のバイブル的存在の『ビッグブック』を仲間で丹念に読み合わせをしてみませんか?」と提案があり、週に2度ペースで読み合わせを目的とする短い時間での会を開くことになりました。
その読み合わせで、私が以前ビックブックを開いて読んだ時に、飛ばしがちに読んだ前書き部分。冒頭の文章が目に焼き付きました。「この前書きが書かれたのは、いつ?」
そう思い、前書きを読み直してみると、その文章は「第4版によせて」2001年11月の文章だった事に改めて驚きました。20年も前に、コロナで対面方式のミーティングが閉ざされる事を予見したようなモデム方式のミーティングに柔軟に対応する提案が書かれていたのです。
そう…いつか私たちにモデム方式のオンラインMの波が訪れる時の「賢い選択」を提案されていたのです。
この提案に気づくまでの偶然…。
定例のオンラインMを楽しいと言ってくれている仲間から派生した「読み合わせの会」
その会で丹念に読み起こす事で気づいた一文。
まさに、先述のモヤモヤ感を抱いていた私への神さまからの提示、ハイヤーパワー。
この一文に気づいてから私のオンラインMへの積極さが増した事は言うまでもありません。
色んなオンラインMに時間があれば飛び込みで参加させてもらっています。
新しい仲間に挨拶する事は、AAに初めて参加した時の「初心」を私に感じさせてもらえます。
その事は「今日一日」を、一緒に歩んでいる仲間との新鮮な心の共有。
色んなミーティングで参加している仲間の話を聞けることに感謝しています。
これからもコロナとは長い闘いになるかも知れません。それでもペスト・コレラ・天然痘と幾多の疫病と闘ってきた人類の知恵と神さまの救いを信じています。
あなたが開いている・参加しているオンラインMに、ひょっこり参加するかも知れません。その時はどうぞ優しく迎えてください。コロナのような疫病が世の中を包む今だからこそ、AAの皆さんに感謝しています。
肥後大津G(熊本) コウキ